アメリカの未臨界核実験実施に対する抗議文

アメリカ合衆国

ドナルド・トランプ大統領 殿

 

抗 議 文

 

貴国が2019年の2月に未臨界核実験を行ったことに対し、当会は強く抗議を致します。

未臨界核実験は、核爆弾に関するデーターの精度を高めるために行われるものであって、核兵器の開発にあたるものであります。今回の核実験は貴国が自国の核兵器の精度を保持・強化することにより、今後も核兵器を保持し続け、「核抑止力」という表現で、核兵器による威嚇政策を維持することを明らかにしたものに他なりません。貴国のこのような態度は、核兵器廃絶という、人類共通の願いに反するものであり、決して容認できるものではありません。

2017年に採択された核兵器禁止条約は1条で核兵器の開発・実験を禁止しており、未臨界実験は同条約が違法とするものであります。

また、核実験の強行は、貴国も締結国である核拡散禁止条約6条で規定された誠実に核軍縮交渉を行う義務にも反する行為であります。

当会は、非人道的兵器である核兵器の廃絶を目指し、非核の世界、非核の日本を求めて結成されました。当会や世界中の核兵器廃絶を願う市民の願いを貴国が真摯に受け止めて、核兵器のない世界の実現に向け誠実な対応をすることを強く求めるものです。

2019年6月5日

 

非核の政府を求める大阪の会常任世話人会

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