核兵器をなくすための草の根データブック
はじめに
第2集の発行に当たって
今年は原水爆禁止を訴えた歴史的な国連第1号決議から満60年、また、国際司法裁判所による画期的な勧告的意見から満10年の節目の年を迎えました。
さて、わが国で非核・平和宣言を行っている自治体は、市町村合併などによって変動していますが、2005年末現在で1644自治体(全自治体の74%)です。
他方、核戦争阻止、核戦場化防止などで世界の先頭に立つべき日本国政府が、核兵器の早期完全禁止にはあいまいな態度をとり続けている中、多数の自治体が真摯(しんし)に非核・平和行政の推進を誓い、実行への努力を続けておられることに、強く連帯と敬意を表したいと思います。
今年、日本国憲法公布60周年の年に、われわれ非核の政府を求める大阪の会も結成20周年を迎えたのを記念して、『核兵器をなくすための草の根のデータブック』を発行いたしました。これは10年前に発行した「わが町非核のデータブック」の第2集に該当するもので、「非核の政府を地方から」をモットーに、府下自治体のご協力を得て被爆60年目の非核の施策や非核宣言・モニュメントなどを集約し、掲載しました。
今回は特に、核戦争阻止・核兵器廃絶の闘いは、基本的人権はもとより、人間の文化・教育・福祉活動を大きく守り育てる運動でもあることから、戦後60年間に発表された反戦・非核の文学作品、映画・映像、音楽などの関連資料を参考データとして付け加える努力をしました。また、戦争や平和にかかわる博物館や資料館の一覧表も添付しています。
今後の運動に生かす資材として、この冊子が広く多様に活用されることを期待する次第です。
2006年11月
非核の政府を求める大阪の会
常任世話人代表 中川益夫
ネット公開中
表紙の写真は、星野村をはじめとする関係自治体・団体・個人の方々のご協力により当会が作製した2005年「非核の意見広告ポスター」に掲載した「原爆の火」「平和の火」の写真を再編集したものです。
―被爆60年目・戦後60年の記録―
第二部 非核の文化と歴史
1.映画・映像・写真・放送
2.文芸・出版(文学・詩歌・漫画・体験記・証言・論評など)
3.音楽
4.美術(絵画・彫刻・陶芸・書道)
5.演劇
6.宗教