第5回戦争の傷あと銘板めぐり&清掃ツアー

第5回戦争の傷あと銘板めぐり&清掃ツアー

第5回ツアーコース
 11月24日、第五回目となる戦争の傷あと「銘板めぐり&清掃ツアー」を実施しました。今回は、旧陸軍大正飛行場(現在の八尾空港)に関わる「傷あと」をめぐり、12名が参加。コースは、高安山麓につくられた戦闘機の格納庫・・・垣内(かいち)の掩体壕から大正飛行場の予備滑走路…穴太(あのう)の仮滑走路跡です。

[参加者の感想を紹介します]
第五回銘板めぐり&清掃ツアーに参加して
DSCN38751.jpg 今回、行った処は、負戦直前より15年間、少年、青年時代を過した、現在八尾市の山手、垣内です。15年間に見聞きした事、いつかは人々にも知ってもらいたい思いがありました。近鉄恩智駅を降りると懐かしい人々が迎えて下さいました。中川、長尾諸氏です。足も軽やかに山手を指して車移動。恩智の旧村を通り越し南高安小学校(私の母校)迄来ると私は68年前にタイムスリップ。学校から垣内の部落までは家のない一本道(東高野街道)今は、家々が立ち並び十歳の時通学した景色を思い出すのには時間がかかりました。目的地の掩体壕迄来ると私の頭の中は、右往左往、格納庫(当時、そう呼んでいました)は私がこの地を離れた時と全く同じ状態で残っていました。完成した時はもっと奥行きのある大きなものだったのですが、朝鮮戦争の時にコンクリートを破って中に使われている鉄骨を取るために破壊しましたが、鉄は出て来ず、木や竹で作られていたことが判り中止したのが今の姿です。現在横で畑仕事をしておられた地主の松倉さんとおはなしが出来て大変懐かしく思いました。私たちは疎開もん、焼け出されての家族でした。村の人々のあたたかいお世話で暮らせた事を心に留めおきながら第2のふるさとを後にしました。              I.N

第五回「戦争の傷あと銘板めぐり」(大阪非核の会主催)に参加して
DSCN38941.jpg この10月、奈良県香芝市ではNPO法人主催で第11回「平和のための香芝戦争展」を行いました。今回初めて実行委員として参加した私は、『香芝の戦争遺跡』リーフレット作りにもかかわり、香芝にある戦没者墓地や学校替わりに使われた多くの寺院、軍需品を造っていた工場跡等、今も残る多くの地元の遺跡をたずね、感慨を新たにしました。
 本市のどんずる峯地下壕遺跡と八尾大正飛行場との関係についても知ることができました。そして今回「大阪非核の会」の八尾垣内の掩体壕の見学では、無惨に今も残る迫力ある戦闘機格納ドームを見て何とも言えない衝撃を受けました。なんとちゃちな、格好だけの格納庫、それがほったらかしにされ、風雨にさらされ…中は畑になっている…。
 しっかり保存し、日本の軍部の愚かしい戦争遂行をきっちり知っていかなければと思うとともに、来年の香芝の「戦争展」に向け、日本の軍部を中心とした「負の遺産」を本市に於いてもしっかり捉え、学んでいきたいと思いました。 
                                                         香芝市・N(年金生活者)

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