1986年10月7日、6氏のよびかけで大阪に結成された市民団体です。
6氏とは、亀田得治氏、北尻得五郎氏、黒田了一氏、杉村敏正氏、本多淳亮氏、宮本憲一氏です。

非核五項目

「非核五項目」
①全人類共通の緊急課題として核戦争防止・核兵器廃絶の実現を求める
②国是とされる非核三原則を厳守する
③日本の核戦場化のすべての措置を阻止する
④国家補償による被爆者援護法を制定する
⑤原水爆禁止世界大会のこれまでの合意にもとづいて国際連帯を強化する

に賛同される方は思想・信条・宗教や党派のちがいをとわずだれでも参加できる団体です。

 

「非核の政府を求める大阪の会」設立趣意書

日本国民は、人類と地球に破滅をもたらす核戦争の危険が刻々と迫っていることを憂えています。破滅を未然に防止する道は、核兵器を地球上から一掃することです。これは、いま生きている者の重い使命ではないでしょうか。わたしたちと同じ思いの各界の人びとが、1986年5月19日「非核の政府を求める会」を発足させました。わたしたちは、この会の発足を心から歓迎し大阪においても、「非核の政府を求める大阪の会」(略称「非核政府・大阪の会」)を結成することを申し合わせました。
わたしたちは、唯一の被爆国の政府が「ノーモア・ヒロシマ」「ノーモア・ナガサキ」の心を大切に核戦争防止と核兵器の全面禁止のために努力することは当然の国際的責務であると考えます。もし、日本政府が、日本国民の切望する非核政策を実行するならば、非核・平和の世界の実現に向かって大きく貢献すると信じます。しかし、残念ながら現在の日本政府は、特定の外国の核兵器と核基地を、日本と世界の平和をまもる力とみなし、国是とされる「非核三原則」をふみにじっています。国連では核兵器使用禁止決議に反対さえしています。
このような、日本政府の現状をみるとき、わたしたちは非核の政策を実行する政府ができていたならばとの思いを、おさえることはできません。いまこそ、非核政府の実現をもとめて、思想、信条の違いをこえた日本国民の大きな世論と運動の力が必要だと考えます。

そこで、わたしたちは日本国民の共通の目標、すなわち、
①全人類共通の緊急課題として核戦争防止、核兵器廃絶の実現を求める
②国是とされる非核三原則を厳守する
③日本の核戦場化へのすべての措置を阻止する
④国家補償による被爆者援護法を制定する
⑤原水爆禁止世界大会の、これまでの合意にもとづいて国際連帯を強化する

以上の非核五項目と非核の政府を求める国民世論をひろげ、国民的合意を形成していく一大府民運動をよびかけます。すでに、大阪府下の多くの地方自治体が超党派で[非核・平和都市宣言」を行い、さまざまな施策を実行していますが、これらは、わたしたちの目指すことと同じです。それを国として実現させようというのが、わたしたちの運動です.

反核・平和を願っておられる府民のみなさん。
いまこそ、草の根から幅広い非核の共同の輪をつくり、非核の政府を要求しましょう。
「非核政府・大阪の会」の結成にあなたのご賛同を心から期待します。

1986年10月7日
「非核の政府を求める大阪の会」  結成総会