大阪大空襲70年・平和祈念追悼集会

2015年3月14日

おびただしい犠牲者を生んだ大阪大空襲の悲惨な体験を受け継ぐ集会が、大阪市中央区ピースおおさかの入口前で14日午前11時から開かれました。
70年前の3月13日深夜から3月14日未明にかけて大阪は、274機の米軍B29爆撃機の爆弾・焼夷弾で火の海となり、50万人以上が家を失い死者・重軽傷者・行方不明者など多数の犠牲者をうみました(数字は大阪府警察局の報告書)。昨年のNHKの朝の連続テレビ「ごちそうさん」でもこの史実の一部が放映され話題となりました。
府民・市民の運動を背景に大阪府・市の協力で作られた平和博物館ピースおおさかは、創設以来、毎年この日を記念して大阪大空襲の体験を語り継ぎ平和祈念集会を主催してきましたが、70年目の節目の今年、「リニューアル」を理由に「追悼集会は開催しない」ことにしたため、約30団体で構成する「ピースおおさかのリニューアルに府民・市民の声を!実行委員会」が急きょ開催したものです。

実行委員会は、戦後70年の節目の年のリニューアルが、「大阪大空襲に特化する」など偏った展示にするのでなく、正確な歴史、国際交流・友好を深めるのに役立つ施設など設立時の「設置理念」に沿ったものとなるよう繰返し申し入れてきました。
集会では、三人の大空襲体験者の生々しい発言とこれを受けた青年の決意表明、ロックグループ「ニコルソン」が「イマジン」を歌い、100名を超える参加者は小雨の中、非戦・不戦を誓い合っていました。

長尾正典

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