NO6 金光教稗島教会 副教会長 高島保

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私たち金光教の教えでは、人間について、「天(あめ)が下の者はみな、神の氏子である。天が下に他人はない」と教えられ、人種、国籍、宗教、文化などの違いはあっても、人間はみな等しく、「大いなる天地」の恩恵の中でつながっている尊い存在であり、世界中の人々の命は無条件に救われるべき神の氏子であると諭されています。
また、「人の身が大事か、わが身が大事か。人もわが身もみな人である」とあります。私たちは自分や他人のことを、何か一つの決まった塊として捉えてしまいがちですが、神様から見れば、他人の命も自分の命も同じく愛しい大切な命であり、自分だけの助かりではなく、関わりある人々が助かってこそ、自分も助かるのです。
しかし、近代社会における物質文明の急激な進展は、戦争手段で最も破壊力のある核兵器を生み出し、今日もなお、地球上には核兵器が厳然として存在しています。
人間はみな等しく、「大いなる天地」のはたらきの中にあるという、私たちの教義に照らし合わせても、暴力の頂点に君臨する核兵器は、必要悪ではなく絶対悪だと断言せざるを得ません。核兵器の廃絶は、どれほどの長い時間を要しようとも、必ず達成しなければならない人類最大の命題と心得ており、世界の諸宗教が連帯して核兵器廃絶を目指して活動するというのは、私どもの責務であると思います。
私たち宗教者は、戦争が人の心から起こるように、平和も人の心から創り出されると確信し、「大いなる天地」の中に生かされている世界中の氏子が、一人残らず、平和で幸せな生活ができていくように、平和への祈りと実践につとめさせていただきたいです。

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