2018年 3.1ビキニデーに参加して

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民青大阪府委員会常任委員の林 裕也さんより報告・感想が届きました


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 「核兵器禁止条約は無理だと思っていた。でも、世界では同じ価値観で動いていて、ポジティブな気持ちになった」「本当に地道な草の根の活動が大事。日本を波に乗らせるために政治を変えないといけない」
 ―2017年7月7日、「核兵器禁止条約」が採択された直後の青年の声。被爆者をはじめとする市民社会が世界を動かした。“無力感”“諦め”、そんな世の中の風潮・空気を打ち破る、この核兵器禁止条約までには、多くの人が闘い、この日を待ち望んでいた。私が、3年前に初めて参加した原水爆禁止世界大会でその声を振り絞って体験を語る今は亡き谷口稜暉さんもその一人。大国の脅威に言いなりになるのではなく、世界の平和をねがう市民が歩幅をそろえてきた運動の先にこそ“平和”があるのだと、まだ“若者”と言われるこの時に体感できたことを嬉しく思う。
 歴史的な核兵器禁止条約を歓迎して行われる、核兵器廃絶運動の原点である3.1ビキニデー。核によって被害を受けたヒバクシャの声とそれまでの核兵器廃絶を求める闘いを歴史の中から見て、聞いて、感じて学びたいと思って、初めて参加した。

 1日目の全体会では、和田征子さんが、「一国のためでなく、世界のために、核兵器禁止条約は批准・発効されなければならない。唯一の被爆国として100%ともに歩むのはトランプ政権ではない、日本国民です。政府を変え、廃絶の扉を開こう」と語った。「世界のために」、まさに憲法の前文にもあるような、そんな思いが込められた核兵器禁止条約なんだと思った。核を時には矛にし、時には盾にする、そのなかで奪われる命と自由を想像すると、核を許さないと、はっきり言い、それを広げる人間でありたいと強く思った。
 アメリカのジョゼフ・ガーソンさんは「アメリカの世論は、北朝鮮と対話を支持し、オリンピックでの北朝鮮と韓国の外交努力はトランプ大統領をけん制している」と語り、韓国のイ・ジュンキュさんは「米韓合同軍事演習の中止が至急の課題。危機を回避するには米朝の前提なしの対話が必要であり、韓国と北朝鮮はそれをやろうとしているし、米朝もできる。かつて核の時代を生き抜いた反核運動の糧、今こそそれを発揮すべき」と、声高らかに語られた。世界の生きた情勢が、日本だけの核廃絶運動ではなく、世界と結びついて進めている運動であると実感した。
 安倍首相には、「対話のための対話に意味なし」と言い、トランプ米政権による新たな核戦略指針「NPR」をも「高く評価する」という世界の流れとの逆行ぶりがまざまざと見せつけられる。
 誰を見て政権運営をしているのか。被爆者の声が、市民社会の声が、世界の声が、聞こえていないのか。聞こえないなら、聞こえるまで、声を上げ続ける。聞かせるところまで、追いつめる、その声を大きくしたい。ビキニデーに参加して、非核を求め、長い長い月日を闘い続け、世界のあらゆる人と手をつないで進めてきた核廃絶運動にこそ、展望があると確信した。
 分科会では、特別企画・パネル討論「北朝鮮と核問題―非核平和のアジアをめざして」に参加。この間、成人式宣伝や入試宣伝で、「北朝鮮のミサイルが怖い」「やられる前にやってしまったらいいでしょ」という本音でないことを祈りたくなるような言葉も聞いてきた。多くの青年から不安の声があがっている“北朝鮮”との関係。そこに私たちがどんなことを伝えていけるのか、だれもが願う“非核平和の展望”がどこにあるのかを深めようという思いで参加した。


 パネラーの川田忠明さんが、「安倍首相は戦争が起きたらどうなるのか、一切しゃべらない。北朝鮮が核で日本を鎮めると言っておいて、自分たちのやりたいこと(9条改憲と軍拡)を進める。平和運動は、朝鮮半島で戦争が起きたら、日本でとんでもない被害が起こる、戦争だけは絶対にやってはいけないことという世論をつくる必要がある」と語られ、その言葉がスッと入ってきた。難しいことを考えなくても「戦争はイヤ」、この当たり前にもなっている国民の思いを信じて、事実を示して、自分や自分の愛するものに思いを馳せ、一緒に平和への思いを想像したいと思う。街で出会う一人ひとり、一回一回の対話で、核抑止力論や分断と敵対を大きく乗り越え、ともに平和を想像し、「本当はどうしたいのか」を考え合える空間を作っていきたい。
 2日目には、献花墓参平和行進をし、ビキニ水爆実験の犠牲となった久保山愛吉さんの墓前まで歩き、3.1ビキニデー集会に参加した。久保山愛吉さんの「原水爆の被害者は私を最後にしてほしい」という言葉は、私たちに問いかけているように思う。

 第五福竜丸元乗組員の大石又七さんは、「安倍首相はアメリカ追随に躍起になっている。太平洋戦争の戦時戦中に今よく似ている」と不安を語り、自分よりも若くして逝ってしまった仲間を思い、悔しさをにじませていた。


 人の手で作られた核兵器は、人の手でなくすことができる。核使用が、甚大な被害を及ぼし、非人道的な武器であることは、私たちは歴史からも学んでいる。そんな歴史をもってして、三度同じことを繰り返すことは本当に許されない。一刻も早く、日本に核兵器禁止条約の批准を迫り、被爆者が生きている間に、非核平和の日本を実現する運動を大きく進めたい。
 2日間のビキニデーの参加を通して、改めて、核兵器禁止条約ができたことがどういう意味を持っているか認識した。世界と逆行する日本政府の態度は、許すことができないが、世界は、間違いなく“対話”で解決を進めようとしていることに力をもらった。北朝鮮の方がよほど理性があり、アメリカ追随に躍起になって理性を失った安倍首相には、“日本を守ってもらいたくない”とはっきりと言いたい。世界の流れをつくってきたこの流れに確信をもって、日本の政府に“核兵器禁止条約こそ平和への道だ”と言わせるためにも、ヒバクシャ国際署名、ひいては直近で安倍首相が狙う改憲に反対する安倍9条改憲NO!の署名を青年のなかで語り広げ、「青年は右傾化していない!やっぱり戦争はいやなんだ」の思いを世論にして広げていきたいと思う。
 改めて今回、代表として派遣していただいた「非核の政府を求める大阪の会」の皆様に感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

民青大阪府委員会常任委員 林 裕也

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